2017年11月6日 更新

桜木ピロコの相席屋うぉ〜か〜 #2 <恵比寿2号店編>

桜木ピロコという名前で本を書いたりコラムを書いたりしています。代表作は『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)。肉食系女子は私がつくりました。

一歳でも若い、

プリプリの可愛い女のコと相席したい。

ほとんどの男性はそう思っていることだろう。
 

いっとくけど、それ。こっちも思ってるから。

アンタたちが「なんだよぉ。ババァかよぉ」

と思ったとき、こっちはこっちで

「なんだよぉ。ジジイかよぉ」って思ってるから。

 

特に私は無類の年下好き。

法が許すのであれば14歳くらいの男のコと

付き合いたいと夢想するほどに若い男が好きだ。

肌質が、はにかんだ笑顔が、

オドオドした瞳が好きなのだ。

 

 (7987)

ハロウィンで賑わう恵比寿。

2号店には初めて行った。

今回も金曜日の7時に集合だ。

金曜日を選ぶのは、私のこれまでの経験上、

金曜日が一番、本気度の高い男が多かったからだ。

わぁい! 楽しみ♡ 

恵比寿とかオシャレでイケメンが多そう。

 

今回は、7時ではまだはやかったようで、

1時間くらい男がこないという事態になった。

その間、一緒に行った彼女に私の恋愛観を

とうとうと語ってしまった。超絶ドヤって。

 

「私、恋愛ってお芝居みたいに台本があると思うの。

付き合ったときから別れるのは決めてる」
 

「男の人に威張りたいんだよねぇ。

ダメだと思っても罵るのを止められない!」
 

「大好きななんだけど、半分は殺したいほど嫌い。

誰よりも嫌いな人と付き合う」
 

というサイコな私の恋愛観に顔色一つ変えず、

静かに頷く彼女。すごいと思った。私だったら、

「こんな破綻してる人間と一緒にいたくない」

と思う。
 

 (7988)

「あ。ピロコさん! 男の人くるそうですよ」

 と、彼女がいい、ビールが2つ運ばれてきた。
 

うえーい! やった!

このとき、すでに少し酔っていた。

 

ペコリと頭をさげて席に着く二人。

ああ! すごい! すごく可愛い!

ジュノンスーパーボーイみたい!

雑誌に出てる人みたい。ウソ!マヂで!? 神様!

白いカットソーに黒のサルエルパンツっぽい服。

若者~。

 

 (7990)

秒で入籍したくなった。

私は異常にすぐ男のことを好きになるのだ。

それも、本気で。
 

「ああ。すごくカッコいいですね!

モデルさんみたい。嬉しい。

なんか、一気に酔っぱらっちゃった♡」
 

と、いきなり口説きモードに入ってみたものの、

スーパーボーイは、はにかんで笑うだけ。

上目遣いにキョドキョドとこちらを伺ってくる

その目が!タイプど真ん中。死ぬ。

もう、嬉し死にする!

 

「何時から飲んでるの?

ここって恵比寿横丁じゃないよねぇ。

間違えちゃったぁ」
 

ん? スーパーボーイの横の小僧が

のっけからスベっている。黙れ小僧!

今夜はオマエは話さなくてよしッ。

ただただスーパーボーイの引き立て役になってなッ。
 

と、思うのだが、大人なのでそれなりに相手をする。

 

 (8015)

この二人、まぁ、

何も質問してこない代わりに、

こちらが質問しても絶対に答えない。

私は、相席屋で職業やら名前やらを

隠す男が本当に嫌いだ。何で隠すの?

指名手配かなんかされてんの?

自分の情報を隠したり、嘘をついたりすれば、

出会いは手に入らない。入るはずの出会いさえ、

遠くに逃げていってしまうものだ。

当然の摂理だ。

 

「お名前は?」

「苦笑」

「どこに住んでるの?」

「恵比寿。恵比寿ぅ。すぐそこぉ(ニヤニヤ)」

「お仕事は?」

「社長。社長~。ウソ。工場。あ。営業だっけかな」
 

分かったのは24歳だということと、

二人は中学からの同級生だということだけ。
 

こんな、状態でどうしろと?

知られたくないなら、そもそもこないで欲しい。

スーパーボーイは始終、苦笑いしている。

しまいには「俺はコイツと仲良くない。

中2の夏からコイツのことは本当に信用してない」

と言い出す始末。

 

 (7991)

ほらね。小僧。オマエだけずーっとスベってんだよ!

もう、私はスーパーボーイにしか

話しかけないと決めた。

小僧がカットインしてきても、

余裕で無視してスーパーボーイとしか

話さないもんねー。
 

彼女が「年上とかどうですか?」ときいてくれた。

いい! ナイス!

「好き。年上。すごく好き」。

あー。先に生まれててよかったぁ。
 

「前の彼女とはどうして別れたんですか?」
 

「いやぁ。チャラいひとで。フラれちゃって。

いいです。やめましょう。暗くなるから」
 

「可愛い~。可愛すぎる!

私だったら死んでもフラない!

もう好き。すごく好き。本気で好き。

毎日会いたい。3年前から好きだった」

 

 (8016)

と、感情を抑え切れずにいってしまった。

そらいうよ。いわなきゃ始まらないもの。

黙ってるタイプじゃないもの。

イケメンは恋愛に対して省エネな人が多いから

積極的に出て間違いはない。
 

「もう。外出ようよ~。一緒に出よう。コイツはぁ、

すごくドМでイジられるのが大好きなんだよ。」

と。小僧。
 

スーパーボーイ。私はすでにあなたに恋をしています。

心が張り裂けそうです。

 

「席替え、お願いします」
 

無常の通告がきた。気が付けば1時間半以上、

私たちは相席していた。替わりたくない。

でも、替わらなくてはならないのが相席屋の常。

上ずってライン交換を済ませ、別のテーブルへ。

 

 (8017)

あら。こちらの方たちもいいカンジ。

29歳と31歳のテレビディレクターだとのこと。
 

しかも話をきいていると、私と長い付き合いの

男友達と同じ番組を担当してるっぽい。

世の中狭すぎる。
 

テレビ関係の男はウェイウェイが過ぎることが

多いのだが、この二人はとても紳士。

話をよくきいてくれるタイプで素敵だと思った。

 

が、私の心はスーパーボーイでいっぱい。

彼らは、私たちの次の相席をそうそうに切り上げ、

お店を出て行ってしまったのは、

彼女がチェック済みだ。
 

あー。まだ恵比寿にいるのなら、会いたい。

すぐに会いたい。はやく、ラインしたい。

そう思っていた。

 

 (8018)

「ピロコさん。そろそろ行きましょうか」

と、酔った私を見かねた彼女がいい、

11時くらいに相席屋を後にした。
 

「ねー。すっごくタイプだったんだけど!

あんなカッコいいコに会えて

ホントに嬉しい夜だよぉ。

さっきさ、『いま、どこ? ピロコだよ』って

ラインしたんだ。まだ既読にならないけどさ」

 

「ごめん。ピロコさん。

私、席替え希望出しちゃった……」
 

 

オマエかッ! 殺す!!

 

しばらく、待ってしまった。既読になるのを。

スーパーボーイと合流できるんじゃないかと思って

待ってしまった。

 

結果。
 

いまだに既読になりません。

お願いです。

社交辞令でライン交換しないで下さい。

ブロックとかされるとすっごく傷つくんで!

 

 



▶︎ 桜木ピロコ

作家。コラムニスト。4年制大学卒業後、国文学研究員。通商産業省貿易局安全保障貿易管理課。ならびに輸出課非常勤職員。情報誌記者を経フリーランスに。2009年『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)を上梓。社会現象を巻き起こす。『もっと知りたい! 大人の保健体育』(コアマガジン)シリーズ全巻Amazon女性の医学、性風俗部門ランキング1位を獲得。著書多数。モテ、恋愛専門家。現代女性の生の声を伝えることをライフワークにしている。

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